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7月4日。朝一からの会議が長引いて、昼飯にありつけたのは2時を過ぎた頃。
俺は屋上の庭園まで行って、東屋で1人海苔弁でも食おうと思ってた。
時間も時間だし、こんな天気だから誰もいないだろうと思ってた…ら先客の姿。
だけどよくよく見るとその先客さんはあの彼女で――心の底からビックリした。
彼女、今日休みでこのビルの低層階にある店へ買い物に来たんだって。
なるほどね、まさかこんな所で会えるなんて思っていなかったから、嬉しいサプライズだったけど。
…俺、本当は前々から彼女とは敬語外して話したいと思ってた。
だってさ、なんか地の自分が出せないのがずっともどかしかったし。
それに、言葉遣いを変えれば、彼女にもっと近づけるかもしれない…そんな風にも感じてたから。
考えてみれば、俺って敬語使うとどうしても遠慮がちな性格になっちゃうんだよね。
会社でずっと敬語使ってる所為かな。
女子社員と話すときの気遣いの癖がどうしても抜け切れなくて、つい…。
タメ語の結果。…うん、まだきちんとは分からないけど、やっぱこの方がいい。
彼女もいつもより笑顔が多い気がしたし…。
もしかしたらタメ語で話すのを拒絶されるほど俺って嫌われてるのかも…って少し心配だったけど、そうじゃないみたいで安心できた。
うん、よし、決めた。
今度からはもっと彼女に自分をPRしよう(笑)。
7月3日。飲み会の帰りに酔いを醒まそうと噴水公園にて休憩。
だって、みんなやたらと俺に飲ませるんだもんな…。
星をボーッと見ていたとき、俺の前を通り過ぎた女の子。
金髪。青い瞳。両手に買い物袋。そしてココアの缶。
外国人さん?年はまだ中学生か高1ぐらいにしか見えないけど、こんな時間に夕食の買出し?
色んな意味で不思議な彼女は、俺の隣りのベンチに座って、ココアを飲み始めた。美味しそうに。星空見ては嬉しそうに。
ついつい視線が行くよな、うん…。だって、なんかミステリアスだし…。
すると、目が合ってしまった。彼女は俺がココアを欲しいのかと勘違いして飲み掛けを差し出してきたけど。
いや、流石にいただけません

こんな女の子にココアを恵んでもらうなんて、社会人として如何なものかと。
その後、黙ってるのもなんだから雑談なんぞしてみたりして。
…彼女、小さい頃から1人なんだって…両親の顔も知らないんだって…。
マズイ事聞いてしまった…と焦ったんだけど、彼女は全然平気な風にケロッとしてて。
「最初から居ない方が楽です。中には、家族が居たのに、途中で居なくなっちゃう…繋がりが断ち切れちゃう人も居ますから。そっちの方が、よっぽど悲しいと思います。」
――ビックリした。俺には想像にも及ばない感覚。
でも聞けば“なるほど”とも思うわけで。
凄い達観してる…。
天真爛漫な笑顔に無邪気な仕草。それに反するかのように、考え方はそんじょそこらの大人を超えているようで――
強く生きることが使命。
そして、自分がこの世に存在する事、それ自体が幸せ。
…多分、彼女の屈託のない笑顔には、そんな思いが秘められているのかもしれない…。
桜子ちゃんと在原っちのメール・チャットのリプレイを一部掲載させていただきます。
ついつい調子に乗って漫画まで描いてしまいました…シャーペンだけどorz
なんかもう…桜子ちゃんゴメンね
在原っちがとんでもない暴挙に出てしまって…(笑)。
え、年齢制限ですか…?設けた方が良いですか…?
じゃあ、一応「どんな場面見てもクレーム出さないよ」という心が大人な方だけお願いします…。
【桐生 司さま】
6月29日。残業も終わって、徒歩で帰宅している頃。
噴水公園で貴方にお会いしました。
お名前…お聞きするの忘れてしまった…。
同い年で、アパレルやモデルのお仕事をなさっていることは聞いたのに、肝心な事を知らない自分自身に激しく自己嫌悪…。
初対面の人なのに、私ったら最初から最後まで物凄くおかしなコトばかり見せてしまった…。
噴水に見とれるあまりボーッとしたり、暴走ありあまる行為ゆえの失恋の話をしたり、ボロボロ涙を流してしまったり…。
なんでだろう、初めて会う人なのに、自分の中身を思いっきり曝け出してしまった気がする…。
とても優しい人だったから。
謝ると笑顔で「いいよ」と返してくれたり
塞ぎこむ私を見ては心配そうな表情見せてくれたり
あの話をした時は…親身になって頷いたり背中を押してくれる言葉を掛けてくれたり私を凄く庇ってくれたり…。
…だめだ、あんなに他の人から掛け値なしに優しくされたことなんてなかったから、思い出すと涙がまた出て来そう…。
あんな人がこの世の中に本当にいるんですね…。
貴方みたいな人がいると分かっただけでも、もう少し心強くなれそうな気がします。
そして、人に対してもっと思いやりを持ちたい――そんな風にも。
お名前の分からない貴方ですが、昨夜は本当にありがとう…。

